家庭でできる包丁の研ぎ方

家庭でできる包丁の研ぎ方と研ぎ器の種類

毎日多くの家庭で使う包丁ですが、実はそのメンテナンスについてきちんとした知識を持つ人は案外少ないようです。
日本料理が日本国内のみならず世界で愛されているのは、もちろんローカロリーで健康的な料理だという点が大きいのですが、旬の食材を使った調理方法と、食材のおいしさを丁寧に引き出す知恵が生み出す繊細な味わいにあります。南北に長い日本では古くからその時々の季節に合った食材を楽しむ習慣が根付いています。春先にはタケノコ、初夏には初鰹、秋には松茸など、食そのものを楽しむ豊かな食文化こそ日本の最大の特徴だと言えます。プロの料理職人による熟練の技法でも、一般家庭で家族のための家庭料理を作るためにも、食材の味を生かすも殺すも、包丁が大きく影響しているという点では同じです。

旬の食材を美味しく調理するためには切れ味の良い包丁で丁寧に下ごしらえをして手間をかけて調理する必要があります。良い道具を使用することで素材の味を存分に引出、食べた時の歯触りやのど越しまで楽しむことのできる食事作りができます。新鮮なものをよりおいしく食感よく食べるための繊細な仕事には包丁使いが大きく関係していますが、こうした調理方法は世界でもまれだとも言われています。

そんな大切な包丁のキレ味は刃先の鋭さと名についている見えない鋸の目の2種類の側面があります。簡単にできるスピードシャープナーのような研ぎ器は刃先をV字型に整えることができますが、鋸の刃はつきにくく、使っているうちに切れ味が戻らなくなりがちです。と石で研ぐと、鋭い刃をつけることもでき、さらにと石の目に合わせて刃に鋸をつけることができます。特に鋭い刃付けをしてある包丁の場合、スピードシャープナーなどの種類の研ぎ器を使うと、鋭い刃をつぶしてしまうためあまりお勧めできません。切れ味が悪くなったときは砥石で研ぎなおすことをお勧めします。砥石には荒砥石、中砥石、仕上げ砥石などの種類がありますが、家庭用に普段のお手入れのためには中砥石があれば十分です。

研ぎ方としてはまずはじめに20分程度砥石全体を水に浸して、砥石に水を含ませます。その後平らな場所に砥石が動かないようにぬれタオルなどを敷いて固定します。そしてその後は先を手前に向けて包丁の柄をしっかりと握り、親指で包丁の刃の部分お抑えて安定させます。砥石と刃の角度は10円玉1枚か2枚程度の厚さに保ちながら、均一な刃を付ける為にこの角度を安定させるようにして研ぎます。すっきりと切れ味の蘇った包丁なら、気持ちよく料理もはかどります。