包丁の歴史と数え方

包丁の歴史とその数え方について

日本は世界の中でもまれに見るほどの様々な食材を持つ豊かな食文化を持つ国です。
南北に細長い日本では四季がはっきりとしている分、その季節ごとの旬の食材が豊富で、季節ごとに新しく出回る旬の食材を初物として珍重し、おいしく食べるという文化があります。野菜や果物、海産物などに至るまで、その時々の季節で最もおいしい食材を楽しむ食文化は、日本独特の繊細な感覚の表れとも言えます。新鮮なものをよりおいしく、食感を楽しみながら食べるためには、優れた料理職人の繊細な仕事は不可欠ですが、それと同時に繊細な包丁使いや丁寧にひと手間かける作業というのは、日本料理では一般的ですが世界に目を向けるとここまで様々な精細な包丁使いやひと手間をかける調理法を行う料理は他に類を見ません。

毎日家族の食事作りに、果物をむいてデザートに、食材を切るためにどこの家庭にもあるものですが、旬の食材を生かすも殺すも包丁次第だと言われるほど大切な存在であり、多くの家庭で毎日使うわれるものでありながら、実は包丁についてきちんと理解しているかといわれると、案外わからないことが多いものです。日本だけでなく海外でも様々な進化をしてきて、日本最古のもので現存するものは奈良時代にさかのぼると言われています。今のような形になる前には日本刀のようなスリムな形状をしていました。いま私たちが使っているような形になったのは平安時代とも江戸時代とも言われており、さらに関東と関西とでは形が違います。最も初めに変化したのは菜切り包丁で、現在よく見られる形とは違い、四角く薄くて軽い形で、野菜を断ち切りやすいように刃先が丸くなっています。その後、魚をおろすときに使用する出刃や刺身包丁、肉を調理するための牛刀などが現れました。牛刀と菜切り包丁の良いところが合わさったのが、今最も多くの家庭で使用されている三徳包丁です。

今では多くの人はこれを数える時に1本2本と数えるようですが、本来は柄、あるいは丁と数えるのが正しいようです。柄という数え方は、包丁そのものに柄があるためにこのように呼ぶと言われますが、同じ刃物でありながら刀に関してはこのような数え方はしません。そして丁という数え方に関しては包丁の丁という字から由来されています。
数え方の単位そのものは時代の変化とともに変わってゆくとも言えます。今ではインターネットで様々なことを学ぶこともできるので、どうしてこのような数え方をするようになったかということを調べてみるのも興味深いです。

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